過激な運動で関節部を酷使すると、発生した活性酸素が軟骨をつないでいる滑膜を酸化させ、ヒアルロン酸が切断されます。
ヒアルロン酸は大量の水分を保持して潤滑剤としてはたらいており、それがちぎれれば保持していた水が放出され、膝などの関節部に水がたまってしまいます。
空気に含まれる酸素で皮層が錆びることはありません。
鉄は錆びやすく、皮層は錆びにくい物質です。
ところが、酸素のなかには特別に錆を発生させる能力、つまり酸化力が強いものがあります。
これが活性酸素(フリーラジカル)です。
活性酸素には普通の酸素の数千倍もの酸化力があり、本来錆びにくい私たちの細胞も、これにかかるとひとたまりもありません。
DNAやたんぱく質などがたちどころに酸化してしまう(錆びてぼろぼろになってしまう)のです。
肉体のさまざまな衰えはすべてそれで、皮層に刻まれるしわも皮層細胞が錆びた結果です。
活性酸素は体内に入った酸素の数パーセントが”不完全に還元される”ことから生まれるもので、電子の状態がきわめて不安定なため強い反応力を持ちます。
体内で過剰になると特定の部位の細胞死を引き起こし、それによって老化が進むほか、ガンや心疾患、動脈硬化から生活習慣病など、さまざまな病気を引き起こします。
細胞が錆びてぼろぼろになれば本来のはたらきができませんから、それも当然でしょう。
タバコやアルコール、紫外線、レントゲンなどの放射線、急激な運動、ストレス、排気ガスなど化学物質を体内に取り入れたときにも活性酸素が発生します。
不健康な環境や生活習慣が活性酸素を発生させているのです。
還元水はその強い還元力で活性酸素を封じ込め、老化やさまざまな病気を引き起こす細胞の錆を防ぎます。
免疫機能が衰えるとガンは急成長する人が窒素酸化物や硫黄酸化物などの汚染物質を吸い込むと、異物と判断した白血球が活性酸素を出してそれを破壊しようとします。
そのとき余分な活性酸素が肺細胞を傷つけます。
食べ物といっしょに体内に入る農薬や食品添加物の化学物質の場合も同じで、余分な活性酸素が肝細胞を傷つけます。
糖尿病はすい臓のはたらきが弱まることで発症しますが、活性酸素もその原因の一つです。
糖尿病が恐いのは余分な糖がたんぱく質と結びついて「糖化」という現象を引き起こすことです。
抗酸化酵素もたんぱく質です。
たんぱく質が糖化された細胞は正常なはたらきができません。
つまり糖尿病は抗酸化酵素をも糖化して活性を失わせてしまいます。
糖化は酵素だけでなく、いずれもたんぱく質である赤血球のヘモグロビン、毛髪.爪のケラチン、インスリンなどのホルモン、動脈や皮層・軟骨のコラーゲン、目の水晶体などにも及び、合併症を引き起こします。
機能を失った細胞がさらに活性酸素を発生させ、それを消去する酵素も活性を失ってしまえば、体は活性酸素にやられ放題ということになってしまいます。
ガンは発生要因(放射線や発ガン物質)の「取り込み」、その「後押し」、悪性への「進行」の3段階がそろって発生するとされていますが、活性酸素はその3つのすべてに関係しています。
ガン細胞は体内で毎日のように発生していますが、白血球がそれらを駆除している限り大きく育つことはありません。
しかし何らかの理由でこの免疫機能が衰えたり機能しなくなると、ガン細胞はどんどん成長します。
ガン患者の血液を顕微鏡で見ると、多くの赤血球が活性酸素によって変形しているといいます。
ガンを処理するために白血球が放出した活性酸素でそうなったのか、ガン細胞自身が活性酸素を放出して周りの細胞を傷つけるのか、それはわかりません。
変形した赤血球がそもそもガンの原因だとする説もあります。
いずれにしても、ガンの陰には常に活性酸素が介在しています。
抗ガン剤も、ガン細胞に入り込んで発生させた活性酸素でガン細胞を攻撃する方式のものがほとんどです。
治療で用いられる放射線も活性酸素を発生させてガン細胞を攻撃します。
インターフェロンは好中球の活性酸素の生成能力を高めることで抗ガンのはたらきをします。
こうした治療に副作用が生じることが多いのは、治療のプロセスで体内に余分な活性酸素が増えるためです。
ガンを発生させるのも破壊するのも活性酸素。
活性酸素を制御することが病気を治し、副作用の害を防ぐのです。
活性酸素を封じる力が強いと長生きする活性酸素は、ブドウ糖を加水分解してエネルギーを得るときにも生じます。
そこで発生した活性酸素は体内の情報伝達や物質代謝に使われるほか、白血球が病原菌を退治するときやガン細胞を破壊するときにも利用されます。
つまり活性酸素は人体にとって大切な物質なのですが、これがもる刃の剣で、余分な活性酸素が細胞などを傷つけてしまうのです。
火事のときの消火活動を考えてください。
ホースの水が火を消し止めますが、あたりが水浸しになってしまいます。
それと同じで病原菌を破壊するために白血球が活性酸素を放出すると、周りの細胞まで傷つけてしまうのです。
強力な酸化力で細胞を破壊する活性酸素。
しかし人の体にはそれを消去する強力な武器が備わっています。
それがスーパーオキシドディスムターゼ(S○D)、グルタチオンペルオキシダーゼ、カタラーゼなどの「抗酸化酵素」と呼ばれる酵素群です。
活性酸素は電子が足りずに不安定になっている物質です。
そこでみずから安定するために周りの電子を奪います。
電子を奪われた物質は同じく電子が不足するので、となりの電子を奪います。
こうして活性酸素は連鎖反応を生じさせて細胞をだめにして活性酸素を浴びた病原菌が死ぬのも同じ理由です。
活性酸素は電子を与えても活性化しない物質に出会ってはじめて連鎖反応が収まり、活性酸素の毒は消滅します。
この「電子を与えても活性化しない物質」の一つが抗酸化酵素です。
酸素を利用して生きるようになったときから、生物には活性酸素対策が必要になり、酸素を必要とするすべての生物に活性酸素を消去する物質が備わっています。
さまざまなほ乳類の体内組織のSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)活性と酸素の消費量を比較すると、酸素消費量に対してSODの活性が高いほど寿命も長いことがわかしまいます。
りました。
つまり活性酸素を消去する能力が高いほど、人は長生きできるということです。
還元水と野菜中心の食生活が活性酸素を消す活性酸素を消去できるのは抗酸化酵素だけではありません。
要は電子を与えることができればいいわけで、ビタミンC、ビタミンE、カロチンなどの栄養素にもそのはたらきがあり、活性酸素対策として最近とくに注目されているのがポリフェノールという物質です。
フェノールは、ベンゼン環(6つの炭素が亀の甲の形に結びついたもの)に冊(水酸基)が結合した物質のことをいいます。
この水酸基を複数もつものをポリフェノールと呼び(”ポリ”とはたくさんという意味)、タンニン(お茶の渋み成分。
カテキンもその一つ)、フラボノイド(黄色系の色素)、リグナン、リグニン、クマリンなど多くの栄養素があります。
これらにはいずれもたくさんの佃がくっついており、容易に明となって相手に電子を与えることができます。
つまりポリフェノールは還元能力が高いということで、強い酸化力をもつ活性酸素を消去するのにうってつけの物質です。
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